ねずみと超音波
ねずみを駆除する装置として超音波を発信するものが売られています。これの効き目は実際のところどうなのでしょうか。アメリカでの消費者センターに当たる機関が調査したところによると、あまり効き目はなかったそうです。
その理由はなんでしょうか。超音波そのものがネズミに対して効果があるということは間違いではありません。しかし、ねずみが棲みついているところに超音波が届いているかということが一番重要なことになります。
日本の家屋は木造が一般的です。そのために音波は壁を伝わりにくくなっています。特に超音波は減衰が大きいのです。いくら超音波がネズミ駆除に効果があるといっても、ねずみのところまで届かなければ実際の効果は見られないということになります。
ねずみを駆除する時に考えなければならないことは、ネズミの通り道に何らかの仕掛けをするということです。薬や罠も同じことです。ねずみが通らないところであれば、どのような装置を持ってきても意味がありません。
ですから、ネズミ駆除を考えるのであれば、まず、ねずみの行動を観察してみましょう。ねずみは日没直後と夜明け前に一番行動するといわれています。そのタイミングでえさなどを適当な位置に撒いておきます。そしてどの位置のものを食べたかで、どこに出てきやすいかが判断できます。
ねずみ駆除業者というものがいて、それなりの業績を上げているということは、これらのノウハウを持っているということです。もちろん、業者によっては悪質な場合もあるでしょうが、このノウハウを料金の一部とみなすかどうかを考えておかなければなりません。